香川県の伝統的工芸品である漆器と庵治石。
　　　　その二つの伝統技術が融合した庵治漆は、一般的な木製の漆器とは異なり石で出来ているため
　　　　温度差、湿気、乾燥などの影響が無く湯煎して温めたり冷蔵庫で冷やして使え、保温性や保冷性もある珍しい漆器です。
　　　　また、石の重さを利用した安定感や漆の口当たり、使う毎に艶の出る漆の美しい表情もご堪能頂けます。

　　　　香川漆器は、一般的な漆塗以外の香川独自の漆技法で、多種多様な品物を創り出しています。
　　　　また、色漆を得意とする香川漆器では、沢山の色を使用した斬新でモダンな製品を、現在も作り続けています。
　　　　漆ならではの手触りや質感、注がれたお酒も美しく輝き、盛り付けられた食材は和の新しい色彩で演出します。

　　　　香川県庵治町原産の庵治石は、日本三大花崗岩の一つとしても知られ今では世界でも花崗岩（かこうがん）のダイヤと呼ばれ
　　　　高く評価されている高級石材です。きめ細かな地肌であるがゆえに風化に強く、磨けば磨くほど艶を増していきます。
　　　　主成分は石英と長石、そこに少しの黒雲母が含まれているため、庵治石には「フ(斑)」と呼ばれる珍しい表情が現れてきます。
　　　　また、水晶に近い硬度を持つことも庵治石の特徴です。一つ一つの結晶が小さく緻密であることから、水を通さず細かな細工を施すことが可能です。
　　　　故に、庵治石は丈夫で変色しにくく艶が無くならず、美しさは200年保つと言われています。

　　　　庵治漆では産地ならではの伝統と、先人から受け継いできた卓越した技術を駆使し、食をテーマにした製品をこれからも発信致します。